ブックメーカーとは?​

ブックメーカー

ブックメーカー(bookmaker)は、ヨーロッパを中心とした海外における賭け屋です。日本でいうところのノミ屋に近い存在ですが、ブックメーカーは国などの公認を受けた法人である場合が多いなどの違いがあります。私設かつ非合法なノミ屋と比べ、安全性や信頼性から賭けの範囲(規模)まで大きく異なる存在です。

ブックメーカーの語源は「賭けの台帳(Book)を付ける人」とされ、ブッキー(Bookie)とも呼ばれます。

 

 

賭け屋と胴元の違いは「損をする」「損をしない」

ブックメーカーは賭け屋、胴元など言い表されることがよくあります。どちらも適当な表現ではあるものの、日本的なニュアンスでいうところの胴元とは異なる性質の存在です。

日本でいう胴元とは賭けの元締めであり、前提条件として損をしない立場にいますが、ブックメーカーはあくまでも賭けの選択肢を提供するだけ。結果次第で損をする可能性がある立場にいる点が大きく異なります。

 

胴元 ブックメーカー
オッズシステム パリミュチュエル方式 ブックメーカー方式
オッズ(倍率)が確定するタイミング 全体のベット(賭け)が終了したあと ベットした時点
配当金の分配方法 総ベット額から一定の金額を差し引いた残りを配当 個々のベットの倍率に応じて配当
還元率 46~80%程度 90~98%程度
胴元/ブックメーカーが損をする可能性 ほぼなし あり

 

ブックメーカーが損をする可能性がある理由は、採用しているオッズシステムの違いです。日本的な胴元とブックメーカーではオッズシステムが異なるため、還元率に大きな違いがあります。

 

 

パリミュチュエル方式とブックメーカー方式の違い​

日本の公営ギャンブルが採用する「パリミュチュエル方式」は、集めた掛け金の総額から胴元の取り分を差し引いた残りを配当として還元する仕組みです。

たとえば競馬の場合、そのレースの投票が締め切られて投票券(馬券)の売上が確定したのち、一定の控除率を差し引いた残りの売上を的中者で分配します。

オッズ(配当)が確定するのはレース終了後になるため、投票時はオッズが高くとも最終的にオッズが低くなる可能性があるため注意が必要です。

一方、ブックメーカーが採用する「ブックメーカー方式」の仕組みは単純明快。ブックメーカー方式ではオッズが明示されており、ベットした時点のオッズで配当が決まります。

状況に応じて変動するオッズを見極め、1.5倍でベットするのか2.0倍でベットするのか判断するのも楽しみのひとつです。

 

 

​ブックメーカーの歴史

ブックメーカーの起源は1790年代のイギリス。近代競馬発祥の地であるイギリスのニューマーケット競馬場でハリー・オグデン氏がはじめたとされる私設ギャンブルです。

ハリー・オグデン氏が行ったギャンブルは、レースの出走馬にそれぞれオッズ(倍率)を付け、順位予想が的中すればオッズに応じた賞金がもらえるというもの。

のちに「ブックメーカー方式」と呼ばれるようになるこのシステムは好評を博し、参加者はまたたく間に増えていきました。

参加者の増加に伴い賭けを提供する側も増え大きな市場が出来上がりますが、競馬は王侯貴族の娯楽だという歴史観に基づく批判的な意見が続出。

イギリス議会は1845年に競馬を対象とするギャンブル禁止を決定しました。

しかし、ブックメーカーの人気はとどまるところを知らず違法行為が横行する状況に陥った結果、1960年にイギリス政府がブックメーカーを公認。

ライセンスを取得すれば合法的に賭けを提供できるようになったことで、賭けの対象は競馬だけでなくあらゆるスポーツ、政治、経済や気候変動などへ拡大していきます。

2000年代以降はインターネット環境の充実やスマートフォンの普及によりオンライン化が加速し、ほとんどのブックメーカーがオンライン主体のサービスへ移行

ブックメーカーの市場はヨーロッパからアメリカ、アジアなど世界中に拡大しています。

 

 

​ブックメーカーの魅力

ブックメーカーはスポーツから天気まで賭けの対象

もともとは競馬の着順予想からはじまったブックメーカーの賭けの対象は徐々に拡大していき、現在はスポーツのみならずさまざまなジャンルに及びます。

競馬の着順予想、スポーツの勝敗予想、天気や選挙の結果予想など、ありとあらゆるものごとが賭けの対象です。

  • アメリカンフットボール
  • オーストラリアンルールズ
  • 野球
  • サッカー
  • バスケットボール
  • ボウルズ
  • ボクシング/MMA
  • クリケット
  • ダーツ
  • eスポーツ
  • フットサル
  • ゲーリックスポーツ
  • ゴルフ
  • グレイハウンズ
  • ホッケー
  • アイスホッケー
  • ロット
  • フォーミュラ1
  • モーターバイク
  • ナスカー
  • スーパーカーズ
  • ビリヤード
  • ラグビリーグ
  • ラグビーユニオン
  • チェス
  • スピードウェイ
  • 卓球
  • テニス
  • トロッティング
  • Vスポーツ
  • バレーボール
  • バイアスロン
  • バドミントン
  • ビーチバレー
  • ハンドボール
  • ラクロス
  • ネットボール
  • サーフィン
  • 水泳
  • オリンピック
  • BBCスポーツパーソナリティ・オブ・ザ・イヤー
  • ノーベル賞
  • 選挙
  • 天気
  • サイクリング
  • 競馬
  • スヌーカー
  • スキージャンプ

世界的に人気のサッカー、野球やバスケットボールなどのメジャースポーツは当然、日本では聞き馴染みのないスポーツも幅広く賭けの対象になっています。

プロスポーツであれば賭けの対象になると考えてもよく、日本のプロ野球や相撲も対象です。

 

 

日本でブックメーカーは違法?

日本は、競馬や競輪などの公営ギャンブルを除くギャンブル(賭博)が禁止されているのはご存知のとおり。

近年は副業や投資(投機)などでもブックメーカーの注目が高まっていますが、違法性や安全面が気になるところでしょう。

結論をいえば、ブックメーカーを利用したスポーツベッティングを行っても罰せられることはありません。

ただブックメーカーが合法だと認められているわけではなく、いわゆる「グレーな存在」です。

日本の法律では賭博行為が禁止されており、公営競技など一部を除くギャンブルは違法行為として処罰されます。

当然、賭けを提供する立場にあるブックメーカーは処罰の対象ですが、日本の法律の効力はあくまでも国内限定。

日本人がラスベガスのカジノで遊んでも罪に問われないことと同じく、海外のブックメーカーを利用しても罪に問われることはありません。

 

IRカジノができればスポーツベッティングは解禁される?

IR(Integrated Resort)では、限定的ながら賭博罪に問われないギャンブルが認められます。

カジノが合法化するのであれば、ブックメーカーも同様に合法化されるのではないかと期待している人もいるでしょうが厳しい状況です。

とくにスポーツベッティングでカジノを合法化するにあたって定められた条件をクリアすることが難しいため、将来的な規制変更に期待しましょう。

 

 

ブックメーカーのはじめ方

日本でもブックメーカーを利用できることがわかったところで、実際にブックメーカーのスポーツベッティングに参加するまでの流れを紹介します。

やり方、ブックメーカー選びのコツや注意点など、押さえておくべきポイントを把握しておきましょう。

 

ブックメーカー選びのコツ

ブックメーカー選びで重視するポイントには次のようなものがありますが、優先順位は利用者のプレイスタイルや目的などに応じて変化します。

適当な優先項目を知るためにも、自身がどのようなやり方でスポーツベッティングに参加したいのか整理しておくとよいでしょう。

  • 安全性
  • 日本語対応
  • 入出金スピード
  • 入出金手段
  • ベットの種類
  • オッズ
  • ボーナスやキャンペーン

特に初心者は「運営の信頼性が高い」「日本語に対応している」「サポートが充実している」の3点を優先すると快適性が上がるためおすすめです。

 

ー運営実績、ライセンス、口コミなどで信頼性をチェックー

ブックメーカー選びにおいて、運営実績や信頼性は大切なチェックポイントのひとつ。

必要以上のトラブルリスクを回避するためにも、安全で信用に足るブックメーカーかどうか確認しましょう。

  • 運営企業名
  • 所在地
  • 運営年数
  • ライセンス
  • 口コミ

世界的なスポーツベッティング人気の高まりもあり、次々に新しいブックメーカーが登場しています。必ずしも老舗ブックメーカーのほうがよいとは限りませんが、新興ブックメーカーを選ぶ場合は一層注意して選ぶことが大切です。

ブックメーカーは海外のサービスであり、日本的な親切すぎるサービスは基本的にありません。日本人にとって想定外のトラブルが起きるものと考え、少しでも安全安心なブックメーカーを選びましょう。

 

ー使いやすく日本語に対応しているかどうかー

ブックメーカーは基本的に英語でサービスを展開しているため、英語がまったくわからないと利用する上で困難が伴います。

また規約などを正しく理解していないとトラブルに発展する可能性もあるため、理解できる言語でサービスを提供しているほうが安全です。

  • Webサイトが日本語に対応しているかどうか
  • 日本語サポートがあるかどうか

初心者はとくにサポート面を要チェック。時差の関係で連絡が取りにくい場合もあり得るため、24時間対応のサポートがあるほうがおすすめです。

ほかにも直感的でわかりやすいデザイン性だったりアプリに対応していたり、使い勝手のよさもチェックしておきましょう。

 

ーベットの種類、オッズの高さを比較ー

ブックメーカーによって扱っている賭けの種類や数が異なります。サッカーのように世界的に人気のスポーツならば心配いりませんが、たとえば日本のプロ野球やJリーグなども選べるかどうかはブックメーカー次第。

また同じスポーツでも賭けの内容が豊富なところとそうでないところがあるため、好みに応じて最適なブックメーカーを選びましょう。

また、まったく同じ賭けでもブックメーカーによってオッズが変わります。A社では2.0倍でもB社では2.1倍、C社は2.5倍となった場合はC社でベットするのがおすすめ。

いくつかオッズを比較できるよう、信頼できるブックメーカーをいくつか押さえておくとよいでしょう。

 

ーボーナスやキャンペーンが充実しているかどうかー

たとえばウェルカムボーナスやランキングボーナスなど、ブックメーカーはさまざまなタイミングでもらえるボーナスがあります。

ほかのポイントと比べて優先度は高くありませんが、サービスに登録するだけでもらえるボーナスポイントで大勝する可能性もあるため無視できない存在です。

ただし、基本的にボーナスには出金条件が設定されていて、条件をクリアしないと出金できません。

具体的な条件はブックメーカーによって異なるため、できるだけ達成しやすいブックメーカーを選ぶのもポイントです。

もらえる金額の大きさだけでなく、獲得条件や出金条件にも注意しましょう。

 

 

スポーツベッティングのやり方

自分に合うブックメーカーが見つかったら、スポーツベッティングをはじめる準備を整えましょう。

具体的な手順はブックメーカーによって異なるため確認が必要ですが、おおまかな流れは以下のとおりです。

 

①ブックメーカーに登録

ブックメーカーでスポーツベッティングをはじめるためには、まずブックメーカーにアカウントを登録します。

アカウント登録時に以下のような情報を求められることもあれば、登録時はメールアドレスとパスワードのみで後から詳細情報を登録するところ、個人情報が一切不要なところなどさまざまです。

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 電話番号
  • メールアドレス

基本的に登録は無料ですが、個人情報は指定された言語で入力する必要があります。

サービスは日本語に対応していても個人情報は英語で入力しなければならないところも少なくないので注意が必要です。

 

②入金

銀行振込、クレジットカード、オンライン決済サービスや仮想通貨など、ブックメーカー指定の入金方法から任意に選んで入金します。

主な入金方法には次のようなものがありますが、どのブックメーカーも一様に利用できるわけではありません。

銀行振込やクレジットカード(デビットカード)は手軽な入金方法ですが、ブックメーカーで使用できない可能性が高いのが難点。

いずれにせよ出金時にはクレジットカードは使えないため、「ecoPayz」など入出金どちらでも使える方法がおすすめです。

 

③賭けを選ぶ(ベット)

ブックメーカーが扱っているスポーツの種類の多さはすでに紹介したとおり。

サッカー、野球、バスケットボール、テニスやアメフトなどから好みのスポーツを選びましょう。

ブックメーカーによってはJリーグ、プロ野球、相撲など日本国内のスポーツも扱っています。

試合の勝敗を予想する以外に、リアルタイムの状況が賭けの対象になる「ライブベッティング」も人気です。

ライブベッティングでは、たとえばサッカーの「このセットプレーが成功するかどうか」といった臨場感溢れる賭けが展開されます。

<オッズの見方>
ブックメーカーのオッズは「デシマル」「アメリカン」「フラクショナル」の3種類で表示されます。デシマルは競馬などでおなじみの配当倍率を小数で表記する方式とわかりやすいでしょうが、ほか2つは慣れるまでわかりにくいかもしれません。

アメリカンは数値に付く+、-で意味が変化。+が付いている場合は「$100ベットしたときに得られる利益」、-が付いている場合は「$100の利益を得るために必要なベット額」を意味します。

フラクショナルは主にイギリスで使われ、ベットに対する配当が分数で表示される方式です。

例えば「49/1」となっていた場合、$1ベットに対して$49の配当を得られることを意味します。つまり、デシマルでいうところの50倍と同じです。

 

④出金

獲得した賞金を出金するためには、ブックメーカー指定の方法から任意のものを選んで出金申請手続きを行います。

本人確認が完了しないと出金できないブックメーカーも多いため、事前に済ませておくとスムーズです。

入金、出金ともに対応している「ecoPayz」「STICPAY」「Much Better」「仮想通貨」などが使いやすくおすすめ。

 

 

ブックメーカーは儲かる?必勝法を知りたい

ブックメーカーには、それだけで生活しているプロがいます。勝ち続けている人がいる以上は「儲かる」といってよいでしょうが、特別な必勝法があるわけではありません。

そのスポーツに精通し、人より早く情報を得るために努力したり鋭い観察力で分析したりできるかどうかで勝敗が決します。

そもそもスポーツの結果は時の運。運否天賦だからこそ運に左右される状況が多いものの、完全な当てずっぽうではいけません。

確実ではないにせよ「こうなるだろう」「その可能性が高い」という明確な根拠を持って予想できるようになることが勝率アップのコツです。