パチスロの6号機とは?冷遇時代を超えて返り咲く期待の時代
パチンコ・パチスロ業界は一進一退を繰り返しながら今日まで発展を遂げて来ました。
特に、パチスロは6号機から1回のAT・ARTでの獲得枚数が上限2400枚になったことから大きなユーザー離れが起きました。
しかし、6.5号機やスマスロの登場により、パチスロは大きな転換期を迎えています。
大きな変遷を迎えるパチスロ6号機時代。現状を楽しみながら来る未来を明るく迎えるためにも、今一度「パチスロ6号機とは?」を一緒に復習しましょう。
この記事を読んでわかること
など、パチスロ6号機に関する基本的な情報やこれからのパチスロ業界についてわかりやすくまとめています。 |
パチスロ6号機とは?5号機とは何が変わったのか
まずは、パチスロ6号機とはどういう定義のものかを紹介します。6号機とナンバリングされていることから「5号機以前もある」ということ想像に容易いでしょう。
その通り、パチスロは時代によって内規や規制が変わっており、それに合わせて様々なシステムが登場してきたという歴史があります。
●パチスロ6号機とは?
パチスロ6号機とは、1964年からはじまった「パチスロ」の歴史の中で紡がれた大きなくくりで6世代目を指す言葉です。
パチンコ・パチスロ業界は時代の流れを受けてさまざまな規制改正を繰り返しながら今日に至っています。
その中で、仕様が明らかに前時代と異なる変化を迎えた場合にパチスロでは◯号機と世代を変化させ、具体的にどのような規制のもとで作られた台なのかを区別しています。
つまり、パチスロ6号機は大きな変化を迎えたパチスロ史における第6世代です。0号機からはじまったパチスロ史は時代によりさまざまな規制、変化を続け、2022年時点で6.5号機という世代に達しています。
●5号機と6号機は何が違うの?
パチスロ史において5号機や6号機など世代が変わる変化は非常に大きく、業界全体の活気を左右するほどの影響力があります。
今でこそ「6号機も面白い」といわれるようになりましたが、5号機から6号機へ以降した当初は業界全体に暗雲が立ち込めていました。
その結果多くのパチンコ店が廃業するに至ったわけですが、具体的に何が変わったのかというと次のとおりです。
【パチスロ歴代のボーナス獲得】
4号機 | 5号機 | 5.9号機 | 6号機 | 6.5号機 | |
機械割 | 制限無し | 120%未満 | 120%未満 | 115%未満 | 115%未満 |
ボーナスストック | 可 | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 |
ボーナス獲 | 変動 | 固定 | 固定 | 固定 | 固定 |
得枚数 | 最大771枚 | 最大480枚 | 最大480枚 | 最大300枚 | 最大300枚 |
一撃で獲得できる枚数 | 上限なし | 上限なし | 3,000枚 | 2.400枚 | 差枚で2.400枚 |
純増枚数 | 制限なし | 3.0枚/G | 2.0枚/G | 制限なし | 制限なし |
出玉が増える区間(有利区間 | 制限なし | 制限なし | 制限あり 最大1,500ゲーム | 制限あり最大1,500ゲーム | 制限あり 最大4,000ゲーム |
天井機能 | 設定可 | 設定可 | なし | 設定可 | 設定可 |
パチスロのボーナスについて知りたい方はこちらを参考にしてください。
上表は主な違いだけを抽出したものですが、パチスロは世代によってさまざまな違いがあります。
その違いを生んでいるのは「内部規制」(内規)などのパチンコ・パチスロを取り巻くさまざまな規制です。
●パチスロ6号機の定義と特徴
パチスロ6号機の主な定義
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風営法などの大きな変化を気に世代を更新してきたパチスロ業界ですが、パチスロ「6号機」の定義は以上のとおり。
4号機、5号機、6号機の主な違いを挙げているので、この特徴に当てはめて考えればすぐに世代がわかります。
また、パチスロ6号機は以下の特徴からもある程度の判別が可能です。※2023年現在、パチンコ店には6号機・6.5号機・スマスロしか設置されていません。
パチスロ6号機の特徴
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それぞれ世代によって細かな違いはありますが、6号機の特徴を大きな特徴は有利区間と払い出し上限の存在が挙げられます。
パチスロ6号機の歴史
パチスロ6号機とはどういう歴史を辿ってきたのか、簡単に紹介します。
●パチスロ6号機黎明期
パチスロ6号機としてはじめてホールに導入されたのは、2018年10月1日に登場した大都技研の「HEY!鏡」です。
5号機時代に高純増といわれていた3.0枚/Gを大きく上回る5.0枚/Gの超高純増を引っ提げて登場。
大都技研らしくしっかりと作り込まれたゲーム性も相まってホールを席巻しました。
この時期のパチスロ6号機は、瞬発力が高い出玉増加区間と出玉が減少する区間を繰り返すことが多く、『HEY!鏡』にしても最終的な純増枚数は2.0枚/G程度に収まります。
この状況を大きく変えたのが2019年3月に登場した「Re:ゼロから始まる異世界生活」(大都技研)。
奇しくも同じ大都技研の台ですが、4号機に匹敵する純増枚数8.0枚/G、ATの出玉減少区間なし、300Gで払い出し枚数上限に達する出玉性能の高さから大ヒットしました。
規定ゲーム数消化からしかAT突入が期待できない、無抽選期間が存在するなどの不評ポイントもありましたが、この時代のパチスロ史を飾った1台なのは間違いないでしょう。
その後、純増枚数変動型のAT機が登場したことで出玉減少区間や無抽選区間のデメリットの払拭に成功し、純増枚数3.0枚/G以下の台が主流になります。
●低ベースAT機の登場と6.1号機への移行
6号機AT機の多くは、コイン持ちがよい高ベース機でした。
当時の規制における長期出玉規制をクリアするには、コイン持ち上げて1,000円あたりの回転数を上げる必要があったためです。
一部の6号機は、5号機時代の遺産である「ゼロボーナス」「アクセルAT」を応用して低ベース可し、「ペナルティボーナス」を搭載することで規制をクリアしていました。
しかし、ペナルティボーナスに関してメーカーから十分な説明がなかったこともありホールが混乱。
一気にイメージを落としてしまいますが「天晴!モグモグ風林火山 全国制覇版」(NET)で押し順1枚役ナビを用いて回避する方法が確立して以降、問題視されることはなくなります。
以降、ペナルティボーナスを1枚役で回避する方式が一般化されました。
●6.1号機時代
パチスロ6.1号機では、以下のような6.0号機の仕様を一部改定します。
パチスロ6.1号機で可能になった仕様
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など、高ベースAT機の不評やペナルティボーナス搭載ベースカットAT機のトラブル頻発などを受け規制を緩和したのがパチスロ6.1号機です。
ベースカット対応ナビを搭載したことでペナルティボーナスが不要になり、低ベースAT機を開発できるようになります。
2020年8月、コナミアミューズメントが「戦国コレクション4」で6.1号機世代の口火を切りました。
その後、リアルボーナスの出玉分を通常時のベースカットに充てて初当たり確率を改善した6号機初のベースカット対応ナビを搭載せずにリアルボーナスを搭載したA+AT機が登場。
従来型のA+ARTに近い打感を実現します。
●6号機ノーマル機の登場と規制緩和
6号機でボーナスの最大払い出し枚数が300枚に制限されたことで、新規ノーマルタイプのリリースが鈍化。
5号機ノーマルタイプと比較して明らかに見劣りする6号機ノーマルタイプはほとんど登場しませんでした。
しかし、2022年1月の5号機完全撤去を受けて各社続々とリリースしはじめ、同時期に6号機は大きな転換期を迎えます。
パチスロ5号機の撤去がはじまった2020年時点で、パチスロ業界は強い閉塞感に包まれていました。
高ベースで初当たりが重い機種ばかりなうえ、AT確率を上げるためには突破型ATしか選択肢がない状況なのに歓迎されない厳しい冬の状況を迎えます。
高純増AT機は即ヤメ放置が当たり前になり、高ベース機ゆえのコイン単価の低さも相まってホールは利益を出せず、多くのホールが廃業に追い込まれました。
完全に行き詰まっていたパチスロ6号機ですが、型式試験の変更により初当たり確率の改善や吸い込みと払い出しのバランスなどが改善されます。
●設定Lと6.2号機時代
ちょうどこの頃にパチスロ業界を賑わした話題が「設定L」です。
設定Lはパチスロメーカーが型式試験を通過するためだけに作ったエクストラ設定で、設定を1つ犠牲にする代わりに規定内に収まるよう出玉を制限しています。
後にさまざまな不評を買うことになりますが、残りの設定の機械割を上げられるなどのメリットもあったことから、設定L搭載パチスロ6号機は複数登場しました。
その後、2021年4月の内規変更を受けて有利区間が3,000ゲームへ延長され、パチスロ業界は6.2号機時代へ突入します。
6.2号機とは、6号機の中で有利区間が3,000ゲームの機種です。
払い出し上限は2,400枚と変わりませんでしたが、有利区間が2倍になったことでさまざまなゲーム性の台をリリースできるようになりました。
●6.4号機を経て6.5号機時代へ突入
6.2号機で獲得期待枚数が改善された後、通常時の有利区間ランプ点灯が廃止された6.4号機が登場。
2021年12月の内規変更を受けて登場したのが、スマスロと一緒に現在ホールを席巻して出玉の波を築き上げている6.5号機です。
6.5号機は、これまでの6号機に比べて次のような違いがあります。
パチスロ6.5号機の特徴
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6.5号機への変化でとくに大きなものは、枚数上限が払い出しから差枚数になったことです。
有利区間の延長も相まって、これまでは最大でも2,400枚しか獲得できなかったものが、一撃5,000枚以上獲得することも可能になりました。
「パチスロは6号機で終了」といわれたが盛り返しに成功
これは5号機時代へ突入する際にも同じような空気になりましたが、その時よりも遥かに重苦しい空気が立ち込めたのは言うまでもありません。
ボーナス獲得枚数の減少、最大2,400枚規制と出玉面での魅力を失ったパチスロ6号機は予想どおり低迷しましたが、6.5号機の登場で息を吹き返しつつあります。
万枚報告多数!パチスロ6号機が業界を救うかもしれない
6.5号機が新台で導入されるまでは、多くのパチスロユーザーが「6号機では万枚を出せない」と諦めていました。
規制緩和はされましたが、期待されることもなく登場した6.5号機ですが、蓋を開けてみれば評価は一変。多くのパチスロユーザーに「パチスロはまだまだ行ける!」と希望を示しました。
●新台『パチスロ犬夜叉』が万枚頻発、ゲーム性でも評価される機種が登場
パチスロ6号機の評判を一変した立役者は、2022年7月より導入がはじまった6.5号機の新台『パチスロ犬夜叉』(クロスアルファ)。
6.5号機の特性を生かした斬新なゲーム性を採用し、全国各地のホールで出玉の嵐を巻き起こし、6号機以降久しく見なかった「万枚」の2文字が踊り、それまでの低迷が嘘だったかのような賑わいを取り戻します。
その後、『パチスロアクエリオン ALL STARS』(三共)や『パチスロ甲鉄城のカバネリ』(サミー)などの6.5号機の新台が追随し、出玉性能だけでなくゲーム性の高さを世に知らしめました。
低設定でも勝てるパチスロ6号機が人気に
6.5号機により出玉性能が期待されるようになった6号機ですが、一方で限られた条件内でユーザーが遊びやすいゲーム性を追求した結果「低設定でも勝ててる台」が多数登場しています。
爆発力のある6.5号機のみに人気が集まるといった考えもあったようですが、「楽しく遊べる本来のパチスロ」を求めていたユーザーがかなり多くいました。
設定1でも技術介入により機械割が100%を超える人気機種
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上記の機種は設定1でも機械割が100%を超えており、高いものでは103~104%と下手な台の中間~高設定に迫るほどです。
技術介入系の機種が多くビタ押しや2コマ目押しが必要といった昔ながらのパチスロ要素を採用、一定程度のスキルがあれば期待値を積み上げられるようになっています。
さらに、どこからでも打てる遊びやすさやさり気なく出現するリーチ目や演出矛盾を探す・見つける楽しさなど、出玉以外でもガッツリとパチスロを楽しめるといった魅力があります。
低設定でも勝てるパチスロ6号機は、一部の爆発力のあるAT・ART機とは違った客層の獲得・拡大に大きく貢献しました。
低設定でも勝てるパチスロ6号機の口コミ・評判
パチスロから離れていたという人も万枚報告やホールの賑わいを耳にしたこともあるのではないでしょうか?
一方、低設定でも勝てる6号機・Aタイプはジワジワと人気を集めたことで大きな話題を集める機会はあまりありませんでした。
そこで、ここでは低設定でも勝てる6号機・Aタイプの口コミ・評判をいくつか紹介します。
6号機以降のAタイプで初めての5000枚だったので感慨深かったです(笑)
スマスロは本当に引けないと勝負出来ないから、Aタイプを狙いにいった方が勝ち額は少なくとも、今のパチスロでは勝ち筋なんでしょうね。
もうAタイプしか触りたくない
パチスロ6号機とオンラインスロットはどちらが勝てるのか?
パチスロ6号機の時代もある程度の成熟を経て、ゲーム性と出玉性能を両立する機種が登場するようになりました。
しかし、出玉性能の高さや出玉スピードに関しては、オンラインカジノのスロットには敵いません。
パチンコ・パチスロと比べてオンラインカジノはイベント等でチャンスのタイミングがわかりやすく、ジャックポットの存在により一撃性も高いのが魅力。
一方で、パチンコ・パチスロはホール選びや立ち回り次第で機械割100%以上の台に座れるのが大きな特徴です。
前述した設定1でも機械割100%を超える台などを駆使すれば、常に期待値がプラスの台を打ちつづけることも不可能ではありません。
パチスロ6号機とオンラインスロットは、どちらにも違った魅力があります。
立ち回り次第で勝てるかどうかは大きく変わってくるので、よく行くホールの状況などを鑑みながら優先順位をつけるとよいでしょう。